銀梅花2017.6.24撮影

ギンバイカとも、イワイノキとも呼ばれる常緑の花木です。英名は英名でMyrtle(マートル)、フトモモ科に属します。
茨城の友人宅に咲いていたものを、挿し木で、もらい分けて頂きました。
2017.6.24撮影

純白の5弁の花びらに、毬状になった沢山の雄しべが愛らしさをグッと醸しだしていますね。
フトモモ科には、多くの人が知るコアラの主食であるユーカリ、香辛料の丁子(またはクローブ)、
果実のフェイジョアやまさに赤いブラシを思わせるブラシノキなどが有ります。

人間とこの木との関係は古く、古代ギリシャ時代には、
愛と美と性の女神であるアフロディーテに捧げる花とされていたと記されています。
ヨーロッパでは、花嫁のブーケに入れたり、花冠に用いられる縁起物として利用されたようです。
肉魚の保存に利用されたと聞いておりますが、これは、成分の1.8シネオールによる効果でしょう。
マートルの精油を利用して、風邪予防につなげるといいですね。

常緑樹で耐寒性が有りますが、冬季になると、葉が暗褐色に変色します
春先になり、ツヤのある鮮やかな新緑の葉が伸びてきて、一気に若々しい樹木へと変身します。
初夏になると、葉の付け根から花芯が伸び、小豆大の蕾がついて、一気に開花し始めます。

開花後は、細長い暗紫色の小さな実が付きます。生食が出来るそうですが、食べたことは有りません。
今年結実しましたら、味わって追記したいと思います。ググってみたら、
やや渋味があるので、干してスパイスとして用いたり、ホワイトリカーに漬け込む等の記事が出ていました。
参考にさせて頂きます。


2017.10.28 撮影
はい。ギンバイカ(マートル)の実が付きました。
グミのようでとても美味しそうなので、さっそくパクリ…
ややや…まずい!!

大きさは、1.5*1.0cm位の楕円形。中に、白ごま位の種が7〜8個も入っている。
果肉は、ほんの僅かというより無きに近い。噛むと種までが砕けてしまう…
渋みが強く、話にある酸味は感じられない…香辛料にも向かない気がしてきた。
香りは、ティトゥリーのような、弱いシネーオル臭が鼻から抜ける。

何故かちょっとパクチーの香りも‥???

********** 精油・マートル シネオールのお話 **********

葉を水蒸気蒸留法により得られた精油を、マートルと呼びます
主要含有成分表   提供;KENSO
モノテルペン炭化水素類・α-ピネン 45-65%
・リモネン 3-10%
・p-サイメン
酸化物類・1.8シネオール 15-30%
モノテルペンアルコール類・リナロール
エステル類・酢酸ゲラニル
・花からも爽やかな香りがしますが、葉を揉むと
 ユーカリに似たシネオールの香りがします。葉の裏側に油胞があります。
・呼吸器系への作用や誘眠作用も期待できます。
・生息地に応じて、様々なCTタイプが確認されています

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芳香成分類の主な作用と芳香分子の固有作用について
今までに発見されている、芳香成分がもたらす人体への影響は、下記を参考にしてください
モノテルペン炭化水素類・鬱滞除去作用 3+
・抗炎症作用 3+
・コーチゾン様作用 3+
・抗ウィルス作用 3+
・抗菌作用 2+
固有作用
・α-ピネン
    (強壮作用)
・リモネン
   (肝臓強壮作用、腎臓刺激作用、蠕動運動促進作用)
・p-サイメン
   (鎮痛作用)
酸化物類・去痰作用 3+
・抗カタル作用 3+
・抗ウィルス作用 3+
・免疫調整作用 3+
・抗菌作用 2+
・抗寄生虫作用 +
固有作用

・1.8シネオール
  (免疫調整作用、抗炎症作用)

モノテルペンアルコール類・抗菌作用 3+
・抗ウィルス作用 3+
・抗真菌作用 3+
・免疫調整作用 3+
・神経強壮作用 2+
・抗寄生虫作用 +
固有作用

・リナロール
   (鎮静作用、血圧降下作用、抗不安作用)

エステル類・鎭痙攣作用 3+
・神経バランス回復作用 3+
・鎮静作用 3+
・鎮痛作用 3+
・抗炎症作用 3+
・血圧降下作用 3+
NRAD JAPAN 編集:ケモタイプ精油事典より引用

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